高校を卒業するには決められた単位を取得することが必要となりますが、そのシステムは単位制と学年制の二つに分けることが出来ます。
通信制学校では前者の単位制を採用しているところが多く、単位制は学年制と比べて進級しやすいといったメリットがあります。
単位制と学年生の違いとは
学年制は決まった階段を登っていくようなイメージ。
単位制は受講した科目一つ一つについて学習成果を評価するシステムとなっており、日頃はレポートの提出やeラーニングで学習を進め、期末テストに合格することで単位を取得することが出来るようになっています。
単位制における一番のメリットは一つの単位を落としても進級出来るという点にあります。修得できなかった科目は来年度にもう一度履修することが可能となっているので、苦手な分野でも時間をかけて単位を修得することが出来るのです。
一方、全日制高校の多くが採用している学年制では、1年ごとに決められた単位を修得しなければ進級することが出来ません。留年してしまうとその学年の科目をもう一度すべて履修する必要があります。
そのため、自分のペースで確実に卒業していきたいと考えている方は、単位制を採用している通信制高校を選択した方がいいでしょう。
通信制学校の単位習得スケジュールは?
単位制は、必要なものを必要なだけ拾っていくイメージ。
通信制高校は基本的に自宅学習とスクーリングによって単位を修得していきますが、そこに至るまでのスケジュールは柔軟に対応してくれることが多いです。
たとえば、全日制高校などの学年制では一つの科目を修得するために、週に一度か二度教室にて受講する必要があり、進学に必要な科目をすべて修得するには平日は毎日通学する必要があります。
しかし、単位制の通信制高校では一つの単位を一度のスクーリングで修得できる学校もあり、年に5日程度のスクーリングですべての科目を修得することが可能となっています。
自宅学習においても自分の都合に合わせて学習を進められるeラーニングに対応している学校も多く、単位習得に必要なレポートや課題の提出も自分の空いた時間に進めることが可能となっているのです。
そのため、日中にアルバイトをしている方や社会人の方も単位を修得して卒業することが出来るのです。
このように単位制とは自主性をもって勉強出来るシステムとなっていますが、全日制とは違い単位の修得には自らの意思が強く必要となってきます。
通信制高校の中には単位修得のサポートも手厚いという特色をもった学校も多いので、自分ひとりで学習していくことに不安がある方はそういった学校を選んだ方がいいでしょう。
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