通信制高校とサポート校の間には大きな違いがいくつもあります。
両者とも生徒が学習するために通う所といった点では共通していますが、サポート校だけでは高卒資格を取得することは出来ないということにご注意ください。
そもそもサポート校とは?
サポート校とは通信制高校に通う生徒をサポートするために生まれた民間の教育施設です。
通信制高校では授業の大半が自宅学習となるので、課題に行き詰まったり途中でさぼってしまったりすると卒業することが難しくなります。
そのため、サポート校ではそうした生徒の学習支援を行っているのです。
また、サポート校はただ単に勉強を教えるというだけを行っているのではなく、不登校になってしまった生徒の精神的なケアにも取り組んでいます。
通信制高校にはさまざまな生活スタイルの生徒が通っているので、その学習スタイルや抱える事情もさまざまです。
サポート校は通信制高校だけでは手の届かない部分をフォローするために必要不可欠な存在のです。
通信制高校との違いは?
通信制高校とサポート校との大きな違いは高卒資格を取得できるかどうかです。
サポート校では学習支援のための授業は行いますが、これを受けたからといって単位を取得できるわけではなく、もちろん卒業して高卒資格を取得することも出来ません。
通信制高校は法的に学校の一つとして認可されていますが、サポート校は学校ではなくいわば塾のような存在なのです。
また、通信制高校は県や学校法人が運営していますが、サポート校は塾や専門学校など教育にノウハウを持っている団体が運営しています。
そのため、学校では出来ない手厚い個別指導や心のケアが可能となっているのです。
サポート校に通うメリットとは?
サポート校に通うメリットはやはり通信制高校の卒業に近づくということでしょう。
全日制高校と比べて卒業率が低いといわれる通信制高校ですが、サポート校などを上手に利用することで課題の提出や期末テストもスムーズにクリアできるでしょう。
また、サポート校の中には大学進学を目指す生徒の支援も行っている学校もあり、現役予備校講師などから高いレベルの授業を受講することも可能となっています。
それ以外にも、資格取得など普通の通信制高校では教えてくれない授業を行っているサポート校もあり、授業料の安い公立の通信制高校に通って高卒資格を取得し、サポート校で今後の進路に役立つスキルを学ぶといったケースも多いようです。
次の記事→ずっと不登校だったけど平気?